■最近の動き
平成18年の秋以降、NPO法人となって初めての対外行事として、10月22日に加悦町観光協会と共同で「ちりめん街道まるごとミュージアム」に出展参加しました。
この催しの際は旧加悦駅舎内での活動となります。
内容はNゲージ鉄道模型の公開運転。5インチ電動模型列車の体験乗車。そして写真家・神谷潔氏の「懐かしの加悦鉄道写真展」の3本でした。
Nゲージ鉄道模型の公開運転は、山や海、町並みなどの風景を備えた4m四方に展開するレイアウトの上に模型列車を運転し、会員の解説付きでご覧いただくものです。このレイアウトは昨年の同催事から公開すべく、会員が2年間をかけて製作したもので、臨場感溢れる風景が広がります。
今回は主に山陰・北陸方面で活躍する列車を中心に、1公開20分間の運転ダイヤを組みました。最新の列車だけでなく宮津線で活躍した蒸機列車も交えたため、お年寄りから小さな子供さんまで、世代を超えて列車への思い出や憧れ話が交わされた様子でした。なお、開催に合わせて西日本旅客鉄道様、北近畿タンゴ鉄道様、一般の鉄道愛好者の方から列車写真のご提供を受け、会場内の雰囲気を盛り上げることができました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
また駅舎敷地には5インチゲージの線路を敷設してバッテリー駆動による模型電車を運転し、子供さんを中心に体験乗車をお楽しみいただきました。車輌は残念ながら加悦鉄道を模したものではありませんでしたが、常に乗車待ちの列が出来る人気でした。将来は蒸気機関車の運行を、と目論んでいますが……。せめて来年は加悦鉄道のキハを模して運行したいものです。
併催の写真展の作者・神谷潔氏は、歴史街道の広報写真やJR新幹線の車内誌などを担当する写真家として活躍されていますが、ご自身も古くからの鉄道愛好者です。これまで撮り溜めた加悦鉄道や宮津線の写真も数多く、本会がNPO法人に認証された記念として加悦鉄道の写真展開催を打診しましたところ快諾いただき、10月1日から旧加悦駅舎2階のギャラリーで公開しました。
この写真展は地元紙などでも報道されたため反響も大きく、連日大勢の方が訪れ、中には繰り返し来場される方もあり、しばし加悦鉄道の思い出話に花が咲きました。
11月3日・4日には加悦SL広場周年祭を開催しました。今回は通常の加悦鉄道列車再現運転に加えて、催しの直前に整備を終えて出場したラッセルモーターカーを使い、排雪翼の開閉やジャッキを使った転向などを実演して除雪車の役割を解説したほか、臨時的にC58形の汽笛を吹鳴して汽笛合図の意味などを解説することも試みました。それらは概して好評で、特に大掛かりな準備も不要なことから、今後も継続することでSL 広場に展示される車輌・施設等の有効活用を図りたいと考えます。
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