団体名 三菱大夕張鉄道保存会事務局

〒069-0855 江別市大麻宮町4-6-502 今井方
現地連絡先 068-0547 夕張市南部新光町55 高橋商店方
Phone 0123-55-2604
http://www.geocities.jp/ooyubari_rps/index.html


三菱大夕張鉄道保存会について
   
三菱大夕張鉄道とは
 三菱大夕張鉄道は明治44(1911)年に大夕張炭坑の専用鉄道として清水沢〜二股間が開通、その後炭礦の北部移転に伴い、南大夕張〜通洞間が延長されたが昭和14(1939)年には地方鉄道に改組され、大夕張炭礦の他、沿線の北菱鹿島炭礦、北夕炭礦等の石炭輸送、森林鉄道で運び出された本材輸送など、沿線産業の開発に大きな貢献をした。
 また、道路が未整備であった昭和30年代後半までは、地域住民の貴重な足でもあり、南大夕張炭礦の合理化で鉄道が廃止されるまで残った「石炭ストーブ」列車は夕張の冬の風物詩でもあり住民等に親しまれていた。
【略年表】
・明治44(1911)年6月1日 大夕張炭坑(株)専用鉄道開通。清水沢〜二股(後の南大夕張)を鉄道院の運転管理で運行
・大正5(1916)年2月17日 大夕張炭坑(株)を三菱合資会社が買収
・大正7(1918)年4月10日 三菱合資会社の鉱山部が独立し三菱鉱業(株)設立
・昭和4(1929)年6月1日 炭礦の北部移転に伴い南大夕張〜通洞(後の大夕張炭山)間延長自営運転を開始する
・昭和14(1939)年4月20日 地方鉄道に改組。新清水沢〜大夕張炭山間16.8kmを三菱鉱業株式会社線(その後、炭鉱の変遷と共に三菱大夕張炭鉱会社線→三菱石炭鉱業会社線と変化)として営業開始
・昭和22(1947)年1月16日 国鉄清水沢駅に乗り入れ、清水沢〜大夕張炭山間17.2kmとなる
・昭和45(1970)年8月1日 南大夕張炭礦営業出炭開始
・昭和48(1973)年12月15日 大夕張炭礦閉山により南大夕張〜大夕張炭山間廃止
・昭和62(1987)年7月21日 南大夕張炭礦の合理化で鉄道廃止

三菱大夕張鉄道保存会のあゆみ
・平成2(1990)年3月 南大夕張炭礦閉山、旧南大夕張駅跡の車両(客車・貨車など)を夕張市へ譲渡
・平成11(1999)年3月 客車1両が積雪により転覆
・平成11(1999)年7月 有志で三菱大夕張鉄道保存会発足。夕張市へ保存を求めると共に修復活動開始
・平成11(1999)年12月 夕張市により客車の転覆復旧
・平成13(2001)年10月 三菱大夕張鉄道の車両を含む空知管内の炭鉱遺産が「北海道遺産」として認定
・平成17(2005)年10月 夕張市により、シューパロダム周辺整備計画の一環として「南大夕張列車公園」整備計画発表
・平成18(2006)年6月 夕張市の財政破綻表面化。公園計画、事業見直しにより凍結へ
・平成19(2007)年11月 旧南大夕張駅と保存車両が経済産業省により、近代化産業遺産として認定


今後の課題
・夕張市の財政再建団体への移行
・地域住民の高齢化(地域の将来像が描けない)
・地域の人口減少
1. 炭鉱・鉄道などの地域資源活用は夕張市の再建には今後も必用
2. 開発局(国)、北海道の支援が不可欠
3. NPO法人化して公益性、継続性の確保
4. 外部の支援確保