鹿島鉄道保存会は、平成19年3月末をもって営業廃止した鹿島鉄道線(石岡〜鉾間27.2km)の物品・資料の収集や茨城県小美玉市にある私設・鹿島鉄道記念館(普段は非公開)の保存展示など運営サポートを行っている任意団体です。旧かしてつ応援団をはじめとする存続運動関係者や鹿島鉄道応援ホームページメンバーなどの有志約20名で構成され、年齢や職業も多岐に渡り「鹿島鉄道が心の底から好きだった」という共通認識でつながっています。
KR501とキハ714

<鹿島鉄道記念館について>
 鹿島鉄道の存続運動に取り組んできたメンバー(鹿島鉄道を守る会、かしてつ応援団、かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会等)有志にて、平成18年12月24日の廃線確定後、何らかの形で、鹿島鉄道が沿線地域の足として歴史的使命を果たしてきた史実を後世に伝えたいと話し合ってきました。本来は自治体等が行なうべき事業ですが、誰かがやらない限り実現が不可能なのが「現実」である点を踏まえた上での共通認識に基づく構想の始まりでした。廃線後の車両や施設の撤去・解体まで時間的な余裕がなかったため、「鹿島鉄道存続再生ネットワーク」が鹿島鉄道対策協議会での事業者公募に応じる際に構想した「株式会社霞ヶ浦市民鉄道」に出資を予定していた個人の資金を原資として、現在地に廃線の翌日に土地(450坪)を購入。平成19年4月29日にキハ714とKR501の車両2両を搬入。同年5月20日に玉里駅上りホーム待合室を移送後、記念館の設計及び建築がスタートしました。また、鉾田駅構内に留置されていたキハ431を救済保存することになり、平成20年1月26日に搬入しました。
 平成20年3月の建物落成後、週末毎に時間のある保存会メンバーが集まり、所蔵品の陳列や写真展示など、手作りの整備を開始し、平成21年4月19日に第1回目の一般公開(事前申込制、参加費無料)を実施、これまでに3回実施したほか、見学希望の団体向けに特別公開を随時実施しています。
 平成24年3月11日には、かしてつ沿線地域公共交通戦略会議主催のイベント「懐かしのボンネットバスでバス専用道を走ろう!」に共催、同年11月4日には、沿岸バス主催旅行「がんばれ茨城!応援バスツアー」を受け入れて特別公開を実施しました。
 今後の一般公開は未定ですが、決定次第、当会Facebookページ等でご案内いたします。

所蔵品の陳列や写真展示
 
所蔵品の陳列や写真展示