2007年3月31日に廃止になった鹿島鉄道の2両の気動車、キハ601とKR-505の2両の保存活動を、茨城県鉾田市の市営温泉施設『ほっとパーク鉾田』で行っています。
2012年度は、車両の塗装作業と、毎月第4日曜日の定期車内公開を実施しました。
2013年度も車両の塗装作業と、毎月第4日曜日の定期車内公開を実施しています。

当会が保存活動を行っている、鹿島鉄道の気動車、キハ601とKR-505は2008年1月に当会が鹿島鉄道殿から購入したものでした。
我々鉾田駅保存会は、賃借した鉾田駅跡地において2両の気動車の保存活動を実施していました。
その後、軒余曲折があり、鉾田市議会の議決により、鉾田市の温泉施設『ほっとパーク鉾田』において2両を保存することになり、鉾田駅の保存車両は、2008年12月24日に鉾田駅から『ほっとパーク鉾田』に移送されました。

キハ601とKR-505
キハ601とKR-505
 
東日本大震災被害の復旧作業
東日本大震災被害の復旧作業

月例の定期公開では、保存活動の周知と、鹿島鉄道を知らない年少世代への記憶の継承を目的に、下記の様な企画を行っています。
 (1)KR-505車内でのプラレール遊び
 (2)キハ601車内での鉄道模型展示・運転(N・HOゲージ、鉾田駅・常陸小川駅のジオラマ等)
 (3)5インチ乗用鉄道の体験乗車(16m直線又は16m×10mオーバル)
 (4)鉾田駅保存会製作のグッズの販売
 (5)鹿島鉄道関連書籍の展示
 (6)記念入場券の無料配布
 (7)保存活動内容の展示
また、鉾田市主催の『鉾田うまかっぺフェスタ』や『ほこたマラソン』などの地域行事に参加・協力しています。

車両が保存されている鉾田市当間では、東日本大震災と、その約30分後に至近の鹿島灘で発生した余震により、二度の震度6強の揺れに襲われ、地盤の液状化が発生し、展示線のレールは波打ち、展示車両は傾斜し、接地しました。キハ601の冷却機の一部は車体とせり上がったレールの聞に挟まれ破損し、冷却油が漏洩しました。また、冷却油配管が変速機用と機関用の双方とも破損・変形しました。現在、冷却機の復旧にむけ、方法や予算について検討中です。KR-505は、機関不調のため点検を行ない、燃料配管の不具合が判明し、今年度中の機関の再起動を目指し、復旧作業中です。