トラストトレインは、日本で最初に市民の募金により取得し、保存・活用している歴史的車両です。1987年7月25日から大井川鐡道株式会社の協力を得て運転を開始し、多くの方々からの寄付金やボランティア活動に支えられ20年以上走り続けてきました。(公財)日本ナショナルトラストでは、今後もこれらの鉄道にかかわる文化遺産を末永く後世へ継承していくため、活動を続けてまいります。

○2016年「トラストトレイン」運転日
【運転日】4/16、6/11、7/2、8/20、10/1の計5回 ※8/20は「親子ボランティア」
【区 間】大井川鐵道 新金谷ー千頭間(37.2㎞)
【保有車両の編成】
スハフ43形2・3号客車、オハニ36形7号荷物合造客車、C12形タンク式蒸気機関車
※C12は現在休車中

【近況報告】
・「親子ボランティア」の開催
毎年恒例のトラストトレイン親子ボランティアを、8月20日(土)に実施しました。ボランティアの協力により、SL磨き体験、SL乗車、クイズ、車内アナウンス体験、客車の清掃、汽笛鳴らし体験等を行い、好評を博しました。

一所懸命にSLを磨く子供たち
一所懸命にSLを磨く子供たち

・トラストトレイン完全復活に向けて
ATSの設置義務付け、ボイラーの不具合により2005年以降休車となっていましたC12を含むトラストトレイン(4車両)を包括的に大井川鐵道㈱に寄託することにより、動態復元に向けて調整を開始することとなりました。まずは車両状況の調査に着手し、今後の具体的な計画を検討していく予定です。これまで通り、国民的財産としてトラストトレインの所有権は(公財)日本ナショナルトラストに帰属しますが、復活工事やその後の車両の運行・管理などは大井川鐵道㈱が主体となって取り組むことになります。
両者が協働し、念願であった全車両連結の形でのトラストトレイン完全復活を目指していきますので、引き続き温かいご支援をお願いいたします。

トラストトレインのかつての雄姿
(撮影:酒井 誠)
トラストトレインのかつての雄姿
(撮影:酒井 誠)

◆ボランティア募集◆
トラストトレインでは、8月の親子ボランティアも含め、年に5回ボランティアによる運行を行っています。運行日にはパンフレット配りや客車内の清掃にご協力いただきます。ご興味がありましたら、(公財)日本ナショナルトラストまでお問い合わせください。 
 ※来年の運行日は決まり次第、HP等でお知らせいたします。