京都鉄道博物館ついに開業!

本年4月28日、京都鉄道博物館を開業しました。翌29日にはグランドオープンを迎え、当日を心待ちにしていただいた約14,300名のお客様に新しい博物館をお楽しみいただきました。
京都鉄道博物館は旧梅小路蒸気機関車館の主要施設をほぼそのまま保存・活用しつつ、一体となる格好で3階建ての本館などを新たに建設しています。面積は約3万㎡(転車台、展示運転線を含む)で、国内最大級の鉄道系博物館です。鉄道の歴史や安全、技術を学べる「地域と歩む鉄道文化拠点」をコンセプトに、「見る、さわる、体験する」を重視した展示構成としています。
京都鉄道博物館では、0系新幹線電車の第1号車など、歴史的な価値を持つ貴重な車両を53両収蔵・展示しています。そのうち蒸気機関車は展示車両の半数近くの23両を占め、うち8両が動態保存であることが、大きな特色です。この動態保存の蒸気機関車が牽引する客車に乗車できる「SLスチーム号」も、旧梅小路蒸気機関車館から継続して取組んでいます。
さらに、京都鉄道博物館に隣接し、蒸気機関車を管理・保守する当社の梅小路運転区に「SL第2検修庫」を新設しました。吊荷重60tの大型天井クレーンを設置し、これまで梅小路運転区のみでは作業できなかった蒸気機関車のボイラーの取り外しや検査ができるようになり、蒸気機関車の保存や技術継承をより効率的に、永く続けていくことができるようになりました。また蒸気機関車の整備の様子をデッキからお客様に見学していただけるようにしました。
グランドオープン1周年記念セレモニー

 今年は7件の「登録鉄道文化財」を選定しました。

JR西日本は、日本国有鉄道から継承し管理保存している事物を含め、「鉄道記念物」9点、「準鉄道記念物」13点を保存しています。また、当社発足後に「登録鉄道文化財」という制度を作り、大切な鉄道文化遺産を保護する取組みを行っています。
「登録鉄道文化財」は、将来「鉄道記念物」「準鉄道記念物」として指定される可能性を有する事物の中から指定したもののことで、今年度に7件追加で指定し、現在113点が指定されています。
今年登録した「登録鉄道文化財」の一部をご紹介します。

桂川橋りょう
桂川橋りょう
  津山まなびの鉄道館車両群
津山まなびの鉄道館車両群