私どもは、1936年製元東急電鉄デハ3450型3499号車を2010年に取得、群馬県下で保存修復作業を行なっています。

デハ3450型3499号車

  ■東急旧3000系列引退30周年記念イベントを開催しました
1989年3月18日に東急目蒲線から3000系列「緑の電車」が引退してから30周年を迎えたことを記念し、去る3月17日に見学・撮影会を実施しました。
防犯上から通常取り外してある前照灯・尾灯を取り付け、車内には往年のデハ3499走行音を流しての撮影会は好天に恵まれ、およそ20名ほどの来場者を以って和気あいあいと好い時間を過ごすことができました。
近隣に保存されている小田急デハ1801号(国鉄モハ63型割当車)についても、同車所有者様とデハ1801保存会様とのご厚意で併せて見学させていただき、お互いの刺激にもなりました。

■東急5000系「青ガエル」の保存に向けての活動と一般社団法人設立について現在、松本電気鉄道(アルピコ交通)の新村車庫に保管されている元東急5000系(初代)について、新たに一般社団法人を設立の上譲受け、現在デハ3499が設置されている群馬県赤城山麓の敷地内に移設し保存すべく諸活動を行なっています。
概要は下記の通りです。
・法人名称:一般社団法人 電鉄文化保存会
・譲受対象:松本電気鉄道(アルピコ交通)
モハ5005+クハ5006
(旧東急デハ5055+デハ5048 以下東急車番で記載)
・保存先:群馬県前橋市富士見町皆沢315-16

  モハ5005+クハ5006

現在、デハ3499号車保存会は本プロジェクトに対し全面的に協力を行なっています。
また5000系電車の移設終了後、本年度中を目処にデハ3499号車保存会は一般社団法人 電鉄文化保存会に資産一切を譲渡し解散、以後電鉄文化保存会がデハ3499、デハ5055、デハ5048の3両について一元的に管理、修復保存を図って行く方針としています。
今回の譲受対象車のうち特にデハ5055号は、床下機器等まで含めて原型を保っている現存最後の東急デハ5000型となり、産業文化財としての価値は極めて高いものと考えます。

皆様のご理解と諸支援につきまして、重ねてお願い申し上げます。