公益社団法人横浜歴史資産調査会(ヨコハマヘリテイジ)は、内閣府認定の公益法人で歴史的資産の調査、保存、取得、管理、公開他の事業をおこなっております。団体の前身である横浜市歴史的資産調査会(横浜市都市デザイン室内の委員会組織)は昭和63年に発足。「歴史を生かしたまちづくり」を旗印に横浜市と両輪で事業を展開し、横浜らしい都市景観形成に努めてきました。
平成21年に委員会組織から一般社団法人(神奈川県認定)、平成25年から公益社団法人になり、横浜だけではなく全国で事業展開が出来るようになりました。例えば絹貿易で繁栄した横浜と関係の深い東北や甲信越、北陸等の絹の町と連携したシルクロードネットワークを毎年開催。絹文化で栄えた千曲市稲荷山宿(国重要伝統的建造物群保存地区)にある町家の保存に向けた調査も行っています。
横浜市内では、山手の西洋館、関内地区の近代建築、郊外の茅葺民家の調査他や野毛地区にある都橋商店街ビル(市登録歴史的建築物)を取得保存しています。また、近代化遺産としての鉄道遺産の調査も行っています。市内の東海道本線、横須賀線、鶴見線、京急線を対象に調査隊を編成し沿線を踏破。さらに京急線の金沢八景駅に隣接する旧湘南電気鉄道瀬戸変電所の現況調査や建物耐震、振動調査を実施。将来に向けた保存活用を推進しています。
2022年には鉄道開通150周年を迎えます。横浜は新橋と並び我が国の鉄道発祥の地であります。この歴史を大切に事業展開いたします。

旧湘南電鉄瀬戸変電所(昭和4年・1929)外観
旧湘南電鉄瀬戸変電所(昭和4年・1929)外観

 

変電所の内部 大空間が広がっている
変電所の内部 大空間が広がっている

現・霞橋
旧新鶴見操車場跨線橋を移築保存
現・霞橋
旧新鶴見操車場跨線橋を移築保存

 

東海道本線横浜駅 内海川跨線人道橋
(昭和5年・1930)
東海道本線横浜駅 内海川跨線人道橋
(昭和5年・1930)

 

東海道本線 和倉橋梁 保土谷—戸塚
(明治20年・1930)
東海道本線 和倉橋梁 保土谷—戸塚
(明治20年・1930)