○旧別府鉄道の保存車両を調査しました

交通資料調査センターでは、兵庫県加古川市の別府港と国鉄高砂線(廃線)の野口駅、山陽本線の土山駅を結んでいた別府鉄道の保存車両の調査・視察を実施しました。今回は加古川市の円長寺公園(円長寺ポケットパーク)に保存されているキハ2号機が調査の対象でしたが、併せて播磨町郷土資料館に保存されている別府鉄道のディーゼル機関車と客車の視察も行いました。なお、本調査では、播磨町郷土資料館、播磨町文化協会、旧別府鉄道キハ2号を守る会にご協力いただきました。

播磨町郷土資料館
ハフ5客車   DC302号ディーゼル機関車   遊歩道「であいのみち」

ハフ5客車写真 上・下 ハフ5客車

 

DC302号ディーゼル機関車
写真上・下 DC302号ディーゼル機関車

 

写真 遊歩道「であいのみち」


播磨町郷土資料館では、DC302号ディーゼル機関車とハフ5客車の屋外展示と、展示室内で別府鉄道関連資料の展示がされています。また、同館の前を通る遊歩道は、別府鉄道土山線の線路跡を整備したものです。

円長寺公園の「キハ2号」

キハ2号  

この日は、キハ2号の保存・修復の活動を進めている「旧別府鉄道キハ2号を守る会」の活動日ということで、現地では、同会の皆様にご案内頂きながら調査を進めました。車体の状態や機関、台車等の各部の確認に加えて、現在作業中の窓枠修繕やこれまでの修復作業、これからの展開について同会の皆様と有意義な意見交換をすることができました。調査終了後は、旧別府鉄道の廃線跡をたどりながら、山陽電鉄の別府駅へと向かいました。廃線跡は歩道として綺麗に整備されていますが、途中の交差点に残された踏切の線路が、かつて、この地に鉄道が走っていたことを物語っていました。

キハ2号   キハ2号   キハ2号
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