鹿島鉄道の車両(KR-505・キハ601)の保存活動をしています当地では珍しい雪のほっとパーク鉾田展示線(2011年1月16日)

1.活動の概要
2007年3月末で廃止になった鹿島鉄道の車両2両(キハ601・KR-505)の保存活動を行っています。
2両が展示されている、茨城県鉾田市の市営温泉施設『ほっとパーク鉾田』において、月例の車両公開と、
車両の保全・補修作業を実施しています。
定期公開では活動の周知と、鹿島鉄道を知らない世代への記憶継承を目的に下記を実施しています。
(1)鹿島鉄道関連資料・書籍の展示
(2)保存活動内容の展示・広報
(3)KR-505 車内でのプラレール遊び
(4)鉄道模型展示・運転
(5)5インチ乗用鉄道の体験乗車
また、鉾田市や商工会主催の『鉾田うまかっぺフェスタ』『ほこたマラソン』『鉾田花火大会』『ほこたいっぴんマルシェ』や、『石岡市商工祭』などの地域行事に参加・協力し、広報活動を行っています。

2.活動の経緯
保存活動対象である気動車キハ601とKR-505は、2008年初めに当会が鹿島鉄道殿から購入したもので
した。当会は当初、賃借した鉾田駅跡地において2両の保存活動を実施していました。
その後紆余曲折があり、鉾田市議会の議決により、鉾田市の温泉施設『ほっとパーク鉾田』において2両を保存することになりました。当会は2両の気動車を鉾田市に寄付し、保存車両は2009年12月24日に鉾田駅からほっとパーク鉾田に移送されました。昨年末に移転10周年を迎えました。
2011年3月の東日本大震災で路盤の液状化により、道床の破壊と車両傾斜、床下機器損傷等の被害を受け
ました。車両を一時的に移動し道床の復旧が行われました。保存車両は2011年12月に元の道床に復帰し、2012年3月より、当会は車両公開を再開しました。
以後4~12月の第4日曜日の定期車両公開を継続実施してきました。

    

3.最近の活動
昨年の11月から、キハ601とKR-505の全塗装に着手しました。今年7月に2両とも竣工しています。

KR-505の補修作業
KR-505のパテ研磨
キハ601の塗装作業
キハ601の朱色塗装

新型コロナウイルスによる非常事態宣言を受け、定期車両公開を中止していましたが、茨城県のガイドラインに沿って感染症予防対策をとり2020年8月より定期公開を再開しました。今後の車両公開は、流行の状況を注視しながら実施の可否を判断していきます。