近況

■2020年3月31日 加悦SL広場を「閉園」致しました

昭和60年加悦鉄道の廃線以降、加悦SL広場は多くのお客様にご愛顧いただきまして、何とか今日まで微力ではございますが一私設企業として鉄道遺産の保存に取り組んでくる事が出来ました。
しかしながら、広場に展示している27両の車両を修復・維持しつつ施設の安全対策を万全に期す事が非常に困難な環境となり、お客様に安全面で安心して施設をご見学、ご利用いただく事が出来ないという判断に至りこの度、断腸の思いで「加悦SL広場 閉園」を決断した次第です。
施設運営期間中には多くの皆様にご協力頂きました事、重ねて御礼申し上げます。
現在、広場にある車両保存を最優先として、重要文化財「123号蒸気機関車」や「古典客車」など加悦鉄道車両群を1両でも多く同地「与謝野町」へ残すべく、NPO法人 加悦鉄道保存会様や各方面の皆様のお力添えを頂きながら協議を進めております。
そして、その他の車両も貴重な鉄道遺産という認識のもと、各車両のご縁のある団体様などからもご提案やご支援を頂きながら、こちらも保存協議を進めている状況です。
(2020年8月31日現在:27両中 約7割の18車両は具体的な保存のご提案を頂いております)
また、123号機関車(加悦鉄道2号機)を重要文化財に指定に頂きました事、旧加悦鉄道走行車両他、日本全国の貴重な鉄道車両等の保存活動は、先人の皆様、現在も携わっておられる皆様のご尽力の賜物であり、心より敬意と感謝を申し上げますとともに、歴史ある多くの鉄道文化遺産を弊社の手で保存出来ました事、社員一同光栄に存じます。
コロナ過とうい事もございまして、まだまだ保存の動向は不透明な部分も多く、本報告書の作成時点では、皆様へご報告できる事も少なく、ご心配とご迷惑をお掛けいたしますが、引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒、宜しくお願い申し上げます。

宮津海陸運輸株式会社

123号機関車(加悦鉄道2号機)