私たちは「オホーツク鉄道歴史記念館」開設をめざしています。

私たちの地元北見市には二つの記念館があります。一つはキリスト教の宣教師として社会や文化の近代化に腐心したピアソン夫妻の業績を伝える「ピアソン記念館」(北海道遺産)。もう一つは生産量世界一を誇り、地域の経済に隆盛をもたらしたハッカ蒸留所跡の「ハッカ記念館」(近代化産業遺産)です。いずれもオホーツクの近代化の歴史を今に伝えるものです。これに対して「オホーツク鉄道歴史記念館」は鉄道を動かし、森林を伐採し、鉱山を掘り進んだ人々の労働のスペクタクルとこれらの人々に関わる悲喜交々のドラマを伝えます。
 かつてオホーツクには鐵道院網走線の開通にはじまる国鉄各線、7つの森林鉄道、鉱山軌道や植民軌道等25の鉄軌道がかけめぐりました。鉄道や軌道は文字通りオホーツクの開拓と近代化の牽引車として、産業を興し、町を作り、人々の日々の生活に深く関わりました。私たちは北見市に3つ目の記念館がつくることで、オホーツク近代化の真の姿を生々しく甦らせようと考えています。

昭和23年の北見機関区
昭和23年の北見機関区
温根湯森林鉄道
温根湯森林鉄道
常呂鉄山軌道
常呂鉄山軌道

しかし、記念館の開設には、多くの資金と時間が必要です。それまでの間、私たちは歴史的鉄道車両の内部を使い博物や資料の展示を行います。今年はそのファーストステップとして、

最も劣化の激しいスユ15、ヨ、ワフの修復を行います。その資金を募るために、クラウドファンディングを実施中です。

https://readyfor.jp/projects/orhps1からご支援ください。
9月30日まで、目標額は200万円です。

8月13日、歴史的車両スユ15の車内を博物・資料の展示場として利用する初めての取組みを実施しました。クラウドファンディングの成立後に車両の整備と展示施設の整備をし、網走線開業時のレール(官営八幡、英Bolckow&Voughan)の展示、オホーツク鉄道の歩み、オホーツク鉄道遺構一覧などの常設展示、森林鉄道、鉱山軌道などの企画展示を開始いたします。