小坂鉄道保存会は結成10年目となりました。新型コロナウイルス感染拡大が収まらない中で、細々とながら活動を続けているところです。そんな中、昨年12月には、延期となっていた国土交通省「手づくり郷土賞受賞記念発表会」が東京で開催され、思いがけず審査員特別賞をいただくことができました。思うように活動できない中、大きな自信となる出来事でした。
また、トミーテックの小坂鉄道DD130形ディーゼル機関車模型化(Nゲージ)にも協力することができました。今年7月にタンク貨車のセットとともに販売されましたので、保存協会会員の皆様の中でも購入された方が多いのではないでしょうか。
しかし、実機のディーゼル機関車は、齢50を過ぎ、経年劣化による不具合が生じています。小坂鉄道レールパークでは復活に向けて整備を進めましたが、お客様に乗務いただくには無理があるとのことから、運転体験事業は当面休止となりました。加えて、保存会活動のメインである「ブルートレインあけぼの」での〝魅せ鉄〟によるおもてなしも、24系車両の不具合(漏水)により今年度の宿泊営業が中止となったため、出番なしという結果に。度重なる車両の不具合は、感染症拡大により長く留置されていたことから、発見が遅くなったことが一つの要因とも言えるでしょう。
小坂鉄道保存会は、新たな目標を見つけて、粛々と取り組む必要に迫られています。さあ、次なる10年へ向け、出発進行です。 |