くりはら田園鉄道公園概要・・・

2007年4月1日に廃線となったくりはら田園鉄道。その資料や車庫、若柳駅・車両などを含む一体を保存・活用する施設として、栗原市営で2017年に開館いたしました。
当施設は資料館を含む静態保存車両・車庫の展示を行うミュージアムゾーン、若柳駅を拠点に片道900mの保存線路を有し、乗車会や運転体験を行うアトラクションゾーン、動態保存車両が見える線路脇に作られた芝生広場の3拠点からなる複合施設となっております。
※2021年からNPO法人Azuma-reが指定管理者として運営を行なっています。
(右写真:くりでんミュージアム空撮写真。写真左側線路が伸びている建物が、使用されていた車庫)

 

くりでんミュージアム空撮写真。写真左側線路が伸びている建物が、使用されていた車庫

施設運営・活動報告

令和4年度も例年通り、ミュージアムイベントの開催および乗車会/運転体験開催を行なっております。中でも運転体験については、令和3年度から完全個別制/1時間貸切運行に切り替えたことが好評となり、令和元年度実績比較で3倍の申込がありました(令和2年度は実施していない)
令和4年度は開催回数を昨年の倍、合計48枠(開催日数12日、1日4枠)を用意。2022年8月の時点で9割の申込が完了しており、ミュージアム運営の収入の要に成長しました。また令和4年度から、運転体験体験者に栗原電鉄ロゴの入った作業帽のレプリカを贈呈、好評を得ています。
コロナ禍ではありますが、行動制限も緩和され来場客は増加しています。感染対策をしながら今年度も運営いたします。

●主なイベント・乗車会実施報告

KD乗車会=令和4年4月〜12月まで毎月1回開催(6月〜11月まではくりでん保存愛好会と共同主催)
レールバイク乗車会=令和4年4月〜10月まで毎月1回程度開催(車両とのダブル乗車会含む)
4月17日(日)くりでん桜まつり(商工会との連携企画として企画したがコロナのため単独開催)
5月4日(水・祝)、5日(木・祝)GWこどもまつり・・・乗車会+ミュージアムイベント
7月23日(土)、24日(日)くりでん七夕夏祭り・・・地域の歴史と絡めた七夕飾りを展示した

▶栗原電鉄の作業帽の
レプリカを作成。

ボンネットバスで桜並木を周遊する乗車会(桜まつり)
日本昭和の車保存会が所有する栗鉄カラーボンネットバス
▲ボンネットバスで桜並木を周遊する乗車会(桜まつり)
日本昭和の車保存会が所有する栗鉄カラーボンネットバス
イベントで1日駅長を募集し、体験いただいている。
子供用の制服も制作した(110〜150サイズ)
▲イベントで1日駅長を募集し、体験いただいている。
子供用の制服も制作した(110〜150サイズ)
4月には現役時代に毎年依頼していた安全祈願のご祈祷を、
廃線以来初めて行なった。OBも集まり、一年の無事を祈った
▲4月には現役時代に毎年依頼していた安全祈願のご祈祷を、
廃線以来初めて行なった。OBも集まり、一年の無事を祈った

保存・修繕活動

令和3年度7月から駅舎常駐スタッフとしてくりでん保存愛好会所属の運転士を採用したことをきっかけに、車両や線路のメンテナンス活動が活発になりました。令和3年度には約50件に及ぶ修繕が行われ、車両の状態は例年よりもいい状態と言えます。しかし、経年劣化は随所に現れているため、今後とも協力会社と連携して修繕を行います。また栗原市主導で、KD951、953の塗装剥がれの塗り直しを目的とするクラウドファンディングを実施中です。受付期間は9月30日(金)までとなっておりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
※令和4年3月16日に発生した福島県沖地震(最大震度6強)の影響で展示物の一部が倒れるなどの被害がありましたが復旧しています。
※令和4年7月16日に発生した東北地方の大雨においても当館施設内の被害は確認されませんでした。

構内の枕木で特に損傷が激しかった車庫に向かう線路の枕木
を40本交換した。交換は保存愛好会と駅舎スタッフで実施。日本昭和の車保存会が所有する栗鉄カラーボンネットバス
▲構内の枕木で特に損傷が激しかった車庫に向かう線路の枕木
を40本交換した。交換は保存愛好会と駅舎スタッフで実施。
2022年7月28日 運転シミュレーターで使用していたKD11運転席上部にある発煙筒ハンドルをお客様が誤って作動・火災報知器が鳴る騒ぎがあった。来場者に怪我はなかったが、再発防止のため静態保存車両の発煙筒は外している。日本昭和の車保存会が所有する栗鉄カラーボンネットバス
▲2022年7月28日 運転シミュレーターで使用していたKD11運転席上部にある発煙筒ハンドルをお客様が誤って作動・火災報知器が鳴る騒ぎがあった。来場者に怪我はなかったが、再発防止のため静態保存車両の発煙筒は外している。
経年劣化で塗装が剥がれてしまった動態保存車両のKD951、953。日本昭和の車保存会が所有する栗鉄カラーボンネットバス
▲経年劣化で塗装が剥がれてしまった動態保存車両のKD951、953。

動態保存車両KD951、KD953の塗装費用を集めるクラウドファンディングに挑戦中!(ふるさとチョイスにて実施)