1987年の復活運行開始から35年、赤沢森林鉄道は今シーズンもコロナ禍の困難な情勢の中、関係者のご協力を得て運行を継続しています。2021年にはツキノワグマ傷害事故と8月豪雨災害の影響を受けました。利用者は一昨年よりやや増えたとはいえ、例年の半数以下が続いています。
そんな厳しい中でも、赤沢森林鉄道は上松町の宣伝に一役買っています。
赤沢森林鉄道

2021年は長野県のゆるキャラ合戦が催され、上松町観光協会でも動画を作成して応募しました。残念ながら賞は逃しましたが、キャラクター達を交えた話題性は十分あったようで、「面白い」とのご好評を数多く頂戴しました。森林鉄道はキャラクターたちが駆け回る舞台として裏方に徹していましたが、客車から顔を出すキャラクターたちの絵は来園者の方々の歓声を誘います。

小さな列車とゆるキャラのコンビネーションは非常にコミカルで、かなりのインパクトを持っています。

次の機会にも温かい映像素材を提供したいと狙っています。

10月の紅葉シーズンには客足が例年並みに戻り、多くの観光客で賑わいました。赤沢自然休養林は木曽ひのきを中心とした針葉樹林ですが、ひのきは陽光を好むため、林内には多くの広葉樹が共存しています。特に森林鉄道の軌道沿いにはコハウチワカエデ、マルバノキ、シロモジなどが群生し、紅葉のトンネルを形成します。

紅葉の見頃となる10月20日前後には、「紅葉のトンネル走る森林鉄道」をカメラに収めようと多くのカメラマンが訪れ、撮影ポイントには十重二十重の人だかりが出来上がります。ちょうど同じ時期に、恒例となった車両撮影会も開催され、コロナ禍を忘れる賑わいを取り戻したひとときとなりました。

シーズンオフとなった12月、ミス日本みどりの女神が上松町を訪れ、赤沢自然休養林にも足を運びました。この時には森林鉄道への乗車はかないませんでしたが、ミス日本の小林さんは木曽が辿った林政や人々の暮らしについて幅広く取材して下さり、翌2月に森林文化や森林浴を中心とした話題でインターネット番組として配信されました。

木曽森林鉄道は日本遺産にも認定されており、観光スポットとしてだけでなく、日本の近代化を支えた文化のひとつとして、国内外の多くの方々にその歴史を楽しんでいただきたいと願うところです。

ミス日本みどりの女神

【赤沢森林鉄道 運行情報】

運行期間:2022年4月28日〜11月7日 11月8日以降は冬期運休
運行時間:閑散期=10:00〜15:00まで1時間毎、繁忙期=9:30〜15:30まで30分毎
料  金:中学生以上900円、4歳〜小学生600円 夏休みイベント期間は+200円
     団体15名以上100円引き、 
     障がい者ご本人 半額  介添え者 団体料金

運行情報:上松町観光協会 https://kiso-hinoki.jp/