四国鉄道文化館は、JR予讃線・伊予西条駅に隣接する『鉄道歴史パークin西条』の施設として、2007年11月にオープンし、今年で15年になります。新幹線の父を顕彰する『十河信二記念館』や貴重な実物車両を展示する『北館』・『南館』、観光案内所を兼ねる『観光交流センター』の4館からなり、四国唯一の本格的な鉄道博物館として、たくさんの鉄道ファンや子供たちが訪れています。コロナ禍ではありますが、その十分な対策を行いながら、可能な範囲のイベントの実施や情報発信に努めており、今回は、その一例を紹介いたします。

通表閉そく器の復活

1『通表閉そく器の復活』
かつて四国内で使われ、長い間、倉庫で眠っていた『通表閉そく器』を、日本鉄道保存協会の会員各所のご協力をいただきながら、二台が連動して、実際に可動するよう、復活工事を行いました。普段は展示のみですが、日を決めて、イベントを企画し、懐かしい音とともに、「通表閉そく方式」を体験していただく予定です。

2『アンパンマン列車模型展』
JR四国の協力のもと、夏休みを中心に、『アンパンマン列車模型展』を行っています。実際に走っているアンパンマン特急やトロッコなど、1/25の精巧な車両模型や、その歴史を紹介したパネルなど24枚を展示し、大勢のチビッ子ファンでにぎわいます。

アンパンマン列車模型展
0系ぷらす

3『0系ぷらす』
0系新幹線のお掃除会+勉強会を、3か月に1回行っています。予約制で定員を減らし、密にならないよう配慮しています。手の届く範囲のふき掃除のあと、連結器の出し入れ作業や、運転席に座り、汽笛の吹鳴体験をするなど、毎回好評です。
(他に、「C57ぷらす」や「DF50ぷらす」を行っています。)

4『軌道自転車体験乗車会』
館内には、JR四国の伊予西条駅の構内からの、「引き込み線」があります。その一部を使い、軌道自転車(通称:レールスター)の体験乗車会を行っています。保線作業や線路巡回などで、以前使用されていた4人乗りのレールスターですが、ガタゴト線路の継ぎ目を感じながら、走行出来ます。

軌道自転車体験乗車会
四国鉄道文化館・南館

5『手トロ体験運転会』
コロナ禍で、大きなイベントが難しいため、ミニSL軌道を利用した「手トロ」(手回しで走るミニトロッコ)の体験運転会を、行いました。今回は、芝生周り80mほどの周回軌道でしたが、先頭に手作りの木製機関車を連結し、二人で乗ることが出来たため、人気を博しました。