日本鉄道保存協会2012年度総会報告「若桜鉄道・鳥取県」
総会・見学会には、全国と地元若桜町・八頭町から約80名の皆様がお集まりいただき明るく楽しく2日間を若桜町で交流いたしました。

10月18日(木)総会 司会 名取紀之(当会顧問)
14時30分から総会となりました。代表幹事団体の公益財団法人交通協力会理事長 菅 建彦から挨拶のあと地元若桜町 小林昌司さんから歓迎のあいさつ、さらに鳥取県知事 平井伸治さん、石破 茂衆議院議員の奥様、石破佳子さんからごあいさつがありました。平井知事は東京の秋葉原の生まれで交通博物館が遊び場で都電が大好きだったそうです。また、石破佳子さんは保存鉄道の本場イギリスに負けないように頑張ってくださいとエールを送ってくださいました。

総会事務報告
事務局の菅 建彦・米山淳一がおこなった。会計監査報告は守屋 實さん(財・交通文化振興財団 専務理事)がおこないました。
 退 会 磐越西線SL運行協議会
 新入会 鹿島鉄道保存会、鉾田駅保存会、北九州線保存会、(株)トレインプラン
来年度開催地 関東地方の鉄道の予定

記念講演
渡辺一正さん(元鳥取環境大学教授)が「若桜の歴史と文化」がおこなわれた。城下町から近代には林業で栄えた町の様子を歴史をたどって紹介された。

開催地報告
1.若桜駅を元気にする会 原 卓也さん
 市民参加でSLの里帰り、空気での動態保存他現在に至る活動を報告されました。
2.NPO市民文化財ネットワーク鳥取 事務局長 太田ゆかりさん
 若桜での歴史フォーラムがきっかけで若桜町の活性化は旧因幡街道と若桜鉄道の活用を推進した経緯を紹介。沿線丸ごと文化財として駅舎、橋梁、転車台、給水塔ほか23か所を国登録有形文化財としたことを報告されました。

事例報告と意見交換 コーディネーター 米山淳一(当会顧問)

1.りくべつ鉄道 陸別町商工会事務局長 杉本武勝さん
 構内での気動車の動態保存、体験運転の経験をいかしてかつての路線1.6kmにまで運転を拡大。地域振興に大きく寄与している鉄道の活用を紹介。
2.明治村 マネージャー 鈴木智之さん・のりもの担当 阿部 豊さん
 昨年の総会でN電とSL12号の動態運転をやむなく停止したことを報告されたが、たった1年で明治村のご努力で復活の目途がたったことを報告された。まさに感動的な報告に会場から大きな拍手が沸き起こった。鈴木さん阿部さんお疲れ様です。
3.片上鉄道保存会 森岡誠治さん
 着実に動態保存を進める片上鉄道は海外でも人気で英国等からの視察も多いそうだ。年間260万円での活動費の発表は衝撃的でした。マネージメントも完璧な活動に敬意を表します。

清水さん,井門さんらから質問がありました。

*交流会はみんなで楽しく宿泊先の「氷太くん・レストラン」で盛大に行いました。各団体からの豪華な景品もあたりました。2次会も大盛り上がりでカラオケで熱唱組も。

挨拶する 菅 建彦

小林若桜町長

平井 鳥取県知事

来賓 奥から 小林 若桜町長さん、
鳥取県知事 平井さん、石破佳子さん

講演する 渡辺一正さん

開催地報告 原 卓也さん

開催地報告 太田ゆかりさん

りくべつ鉄道のプレゼン画像

熱弁の明治村 鈴木さんと阿部さん

会場のみなさんと話合う 右から
 片上鉄道 森岡さん、
明治村 鈴木さん・阿部さん、
りくべつ鉄道 杉本さん、米山

会場からたくさんの質問があった
10月19日(金) 若桜鉄道・旧因幡街道の町並み見学会

若桜鉄道社長の
原 卓也さんの解説を聞く参加者

堂々と転車台に乗るC12167号

転車台を廻す参加者は笑顔

保存している貨車トが登場

圧縮空気で動くC12167号煙は
杉皮を燃やしている。迫力満点

トに乗って構内を快走

昼食はJR四国から購入した12系で

お弁当のパッケージ

若桜鉄道沿線活性化協議会の
皆さんによるホルモン焼きそば実演

夢のSL列車が早くも登場
写真・報告 米山淳一