令和2年度のスタートは「新型コロナウイルス感染症」に対する国の非常事態宣言や、外出自粛といった事柄により各観光施設が自主的な閉園を余儀なくされ、赤沢の森林鉄道においても自然休養林の自主的閉園とともに休業せざるを得ませんでした。6月にようやく開園・運行開始となったのも束の間、「長野7月豪雨」によるアクセス道路の被災で再度の閉園となってしまいました。幸いにも鉄道敷等に不具合は見当たらなかったことと、関係各所の尽力によって道路の仮復旧作業が完了し、8月11日に再開園してお客様を迎え入れることができました。
2020年、赤沢森林鉄道は、次の日程で運行しています。 |
○2020年度運行日程
今シーズンは11月8日まで、軌道整備日を除いて毎日運行しています。
【運行時間】
土曜・日曜・祝日・夏季及び紅葉シーズン
9:30から15:30の30分毎に1便運行。
※上記以外の平日は10:00から15:00までの1時間毎に1便運行。
【乗車料金】
通常時:大人(中学生以上)900円 小人(4才から小学生)600円
【運行区間】
森林鉄道記念館前から丸山渡停車場往復約 2.2㎞ 約25分
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【赤沢森林鉄道 AFT-01】
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≪廃線跡をたどる散策は如何でしょう≫
旧国鉄「上松駅」を起点に縦横無尽に張り巡らされていた木曽の森林鉄道が1975年に廃止となったことは皆様もご存じのとおりです。
それから50年近くが経過する中で、木曽の森林鉄道が日本遺産に認定(王滝森林鉄道)されていますが、この他にも木曽の森林鉄道は2013年度に(一社)日本森林学会から林業遺産認定を受けていますので、赤沢森林鉄道のルーツでもある「小川森林鉄道」の認定遺構をあらためてご紹介します。
【十王沢橋梁と銘板(昭和拾壱年横河橋梁製作所)】
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【鬼渕鉄橋】
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【SLボールドウィン】
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【小田野橋梁】 |
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十王沢橋梁、鬼渕鉄橋・小田野橋梁ともに通行はできませんが、静かにたたずむ姿を見ながら、往時の隆盛に思いを馳せてみてください。
この他にも赤沢自然休養林に向かう道すがらで、林業遺産には認定されていないものの数多くの橋脚や橋梁桁などが残されています。季節の移ろいとともに風景の一部に溶け込む遺物をみて、赤沢森林鉄道に乗り込まれるのもまた良いものです。 |