片上鉄道保存会は、岡山県久米郡美咲町吉ケ原にあります「柵原ふれあい鉱山公園」で、旧片上鉄道の車両や施設などの保存・維持活動を行っています。

展示運転概況

2019年度の展示運転は、定例展示運転が11回(4月から2月)、臨時展示運転が2回の計13回でした。
体験乗車をされた一日会員数は 延べ約2300名でした。

車両

展示運転に使用できる車両は、動力車4両(機関車1、気動車3)、客車3両、貨車3両です。
しかしながら車両の老朽化が著しくなり、また動力車の故障が相次いだために予備車の余裕がなく。故障対応に追われたために客車の運用はできませんでした。
気動車の機関整備・調整を中心に活動を行った結果、気動車は3両共に走行可能な状態に復旧しました。

車両

施設

黄福柵原駅では着発線延伸工事が進みました。本線のまくらぎ・道床交換など保線作業は多く、公園の踏切改良工事(まくらぎ交換と護輪軌条新設)も進めています。この現場に使うべく、片上鉄道の踏切道跡に唯一残っていた護輪軌条と敷石が過日回収され、近く展示運転線に復活することになっています。

施設
 

施設

本年度はコロナ禍の影響で3月から6月まで活動休止をせざるを得ない状況でした。7月からは保存活動を再開しました。運転休止を機会に会員一同初心にかえり、各担当の安全確認を各自共有するべく、教習・訓練を行っています。また感染予防を含めた安全対策を見直しているところです。
老朽激しい車両にたいしても、塗装の復旧から取り掛かりました。
新しいかたちでの展示運転再開に向けて、これからも活動を行ってまいります。

活動
 

活動