四国鉄道文化館は、JR予讃線・伊予西条駅に隣接する『鉄道歴史パークin西条』の施設として、2007年11月にオープンしました。新幹線の父を顕彰する『十河信二記念館』や実物車両を展示する『北館』・『南館』、観光案内所を兼ねる『観光交流センター』の4館からなり、四国唯一の本格的な鉄道博物館として、たくさんの鉄道ファンや子供たちが訪れています。

十河信二 1 十河信二記念館
愛媛県・新居浜市に生まれ、旧制西条中学を卒業、西条市長も務めた、第4代国鉄総裁・十河信二を顕彰する施設です。遺品の展示をはじめ、人となりを、様々な写真やパネルで紹介しています。将来の鉄道の在り方を見つめ、東海道新幹線計画を推し進めた偉業に、触れることが出来ます。

2 四国鉄道文化館・北館
十河信二に最も関係の深い、初代『0系新幹線』の車両が展示されており、客室や運転席にも座ることが出来ます。また、十河信二が推し進めた、国鉄の動力近代化を担って登場した『DF50』1号機も展示されています。
そのほか、四国の鉄道で使用されていた、列車運行を行うための保安装置や鉄道用品なども展示されています。

北館に並んで展示する0系新幹線とDF50 1
四国鉄道文化館・南館

3 四国鉄道文化館・南館
南館に展示している蒸気機関車は、1975年、北海道で最後まで運転されていたC57形SL5両の内の1両で、十河信二の雅号にちなみ、『春雷号』として、西条市民に親しまれて来ました。また、『DE10』1号機や、現存する唯一の『キハ65形DC』も展示されています。屋外には、『フリーゲージトレイン』の第2次試験車両も展示されています。

館内には、四国の名所や四季を表わした、大きな『鉄道ジオラマ』があり、四国を走るアンパンマン特急や普通電車、ホビートレインなどが、時間を決めて運転されています。駐車場の周りには、全長235mのミニSL軌道が敷設され、乗車イベント開催時には、たくさんの子供たちで賑わいます。
四国を走るアンパンマン特急や普通電車 フリーゲージトレインの第2次試験車両
観光交流センターは、西条市の観光案内所も兼ねて、鉄道グッズや、地元特産の土産物売り場があります。館内の一角には、西条市特有の『うちぬき』(自噴水)があり、こんこんと清水が湧き出ています。