ごあいさつ

 
 

コロナの感染拡大がおさまらない中、横浜にお越しくださり、ありがとうございます。すでにご高承のとおり、明治5年(1872)、我が国初の鉄道が新橋—横濱間に開業して今年で150周年を迎えます。合わせて、日本鉄道保存協が平成3(1991)に発足して、年度総会等を開催してから今年で30年を迎えます。この記念すべき時に鉄道発祥の地、横浜で日本鉄道保存協会の総会、講演会、シンポジウム、見学会を開催できますことは、誠に喜ばしく存じます。

これを記念して公益社団法人横浜歴史資産調査会(代表幹事団体)では、日本鉄道保全協会と力を合わせて鉄道開業150周年記念事業委員会(委員長古賀 学・当公益社団理事、松陰大学教授)を発足しました。委員会では、ロゴマークの製作、「私たちのまちの鉄道遺産」神奈川・横浜を中心とした写真展示会、「鉄道の記憶」冊子の発行、さらに全国近代化遺産活用連絡協議会鉄道遺産部会と連携した鉄道遺産フォーラムを計画、実施いたしました。

このように150周年を機に鉄道遺産を取り巻く社会環境は、お陰様で上向きにあります。文化庁が近代化遺産として歴史的車両、施設、構造物を国指定文化財や登録有形文化財とする一方、鉄道遺産が文化観光資源として地域活性化に寄与する時代になったのです。会員の皆さまに置かれましてもの鉄道遺産の保存・活用にますますご尽力されることをご期待いたしております。まさに鉄道遺産はふるさとの宝物なのです。

鉄道発祥の地、横浜開催での成果が将来に亘る鉄道遺産の保存、活用に少しでもお役に立てればこの上ない幸せに存じます。
 
引き続き皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

2022(令和4)年9月吉日          
日本鉄道保存協会 代表幹事団体            
公益社団法人 横浜歴史資産調査会(ヨコハマヘリテイジ)
会長 宮村 忠