くりはら田園鉄道公園概要・・・

2007年4月1日に廃線となったくりはら田園鉄道。その資料や車庫、若柳駅・車両などを含む一体を保存・活用する施設として、栗原市営で2017年に開館いたしました。当施設は資料館を含む静態保存車両・車庫の展示を行うミュージアムゾーン、若柳駅を拠点に片道900mの保存線路を有し、乗車会や運転体験を行うアトラクションゾーン、動態保存車両が見える線路脇に作られた芝生広場の3拠点からなる複合施設となっております。

  くりでんミュージアム空撮写真。写真左側線路が伸びている建物が、使用されていた車庫  

施設内をストリートビューで
閲覧できるようになりました。


R6年度 保存・修繕活動

TOPIC1・・・昨年に引き続き、動態保存車両の枕木交換(100本程度)予定(冬季作業予定)

2017年のミュージアムオープン時に大規模な保線作業を行なってから丸5年経過し、劣化も進んできた枕木を令和4年度から徐々に交換を開始。昨年は栗原市予算で特に劣化が進んだ100本を交換しましたが、今年度も100本の追加交換を実施予定です。保線技術に関してはくりでん保存愛好会の指導もいただきながら、駅業務および保存会スタッフが動態保存区間の枕木管理について引き継ぎを行なっています。

 

昨年に引き続き、動態保存車両の枕木交換

TOPIC2・・・運転士の指導が進んでいます。

現在3名の栗原市認定運転士(うち1名はくりでんOB)がおりますが、くりでん保存愛好会と連携し、追加の運転士2名に関して指導を進めてきました。常備5名の運転士を目標に、指導を進めていきます。また、主要動態保存車両であるKD95形の認定後、他動態保存車両指導へ着手する例も出てきました。現在1名の運転士が、DB101の指導を終え、KD10形の運転に着手したところです。

  運転士の指導が進んでいます。

TOPIC3・・・2025年はくりはら田園鉄道30周年・栗原電鉄70周年アニバーサリーイヤー

1995年に社名を変更したくりはら田園鉄道が2025年に社名変更から30周年を迎えます。また、1955年栗原電鉄に社名を変えてから70周年でもあります。くりでんミュージアムでは、記念ヘッドマークや記念乗車券、M153の活用などアニバーサリーイヤーの準備の検討段階にあります。(また、栗原市合併20周年でもあり、市全体として盛り上げられるよう進めたいと思います。)

  2025年はくりはら田園鉄道30周年・栗原電鉄70周年アニバーサリーイヤー

R6年度 施設運営・活動報告

令和6年度も例年通り、ミュージアムイベントの開催および乗車会 /運転体験開催を行なっております。

TOPIC1・・・指定管理が5年間(令和10年度まで)延長となりました!

令和3年度から始まった指定管理によるくりはら田園鉄道公園運営ですが、無事再審査が通り令和10年までNPO法人Azuma-reで運営できることになりました。今後ともよろしくお願いいたします。

TOPIC2・・・和7年度から展示がバージョンアップ予定。

令和3年度より運営を続けてきた中でより一層お客様に「体験」のコンテンツを増やしてあげたいという思いから、現在ミュージアムの静態保存車両への改造計画が進行中。手始めに前照灯の点灯などを進めております。また駅舎では閉塞機体験や、腕木式信号機への進路表示灯設置などが進んでいます。

  指定管理が5年間(令和10年度まで)延長となりました!

TOPIC3・・・運転体験が例年より好調な売れ行きとなりました。

当館のメインコンテンツであるKD95形運転体験ですが、全国の運転体験実施施設様に広報をご協力いただことにより、例年より早く完売することがでいました。ご協力いただいた日本鉄道保存協会会員の施設様にはこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

  運転体験が例年より好調な売れ行きとなりました

TOPIC4・・・岩手宮城内陸地震から16年が経過しました。

2008年6月14日に発生した岩手宮城内陸地震から今年で16年が経過しました。

  岩手宮城内陸地震から16年が経過しました

令和5年度の入館者等結果報告
来場者数  ・・・12,705名(令和4年度比 1,034名減)
乗車会参加者・・・5,815名(令和4年度比 21名減)
運転体験参加者・・63名(貸切運転体験やこども運転体験など含む)

令和5年度はコロナが完全に開け、イベントの自由度が増えた反面、近隣施設への流出もあり、集客が思うように行かない部分も多かった。令和6年度も苦しい状況であるが、令和7年度に期待したい。