ごあいさつ

 
 

会員の皆さまにおかれましては、ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。日頃、当会の活動には格別のご支援、ご協力を賜り、深謝いたします。

さて、日本鉄道保存協会は平成3年(1991)に設立、今年(令和7年)で34年を迎えます。設立のきっかけは、(財)観光資源保護財団(日本ナショナルトラスト)が、我が国初の市民等による寄付金を基に、昭和62年(1987)年7月25日に大井川鐵道で「トラストトレイン」の動態保存を開始したことによります。当時、全国各地を見渡せば、大井川鐵道をはじめ、明治村、丸瀬布町(現・遠軽町)等、歴史的車両を動態保存する事例がいくつか見られました。そこで、将来に亘り、力を合わせて一緒に活動を広げることを目的に設立を目指しました。

しかし、JR、民鉄、市民団体、自治体、博物館など性格の違う組織が同じ土俵に上がる団体などは絶対に出来ないと苦言を呈した方も居られましたが、青木栄一、小池滋、松澤正二の各先生方のご指導もあり、動態保存の先進地である英国に範をとり、34年前に7団体が集い東京駅のステーションホテルで設立総会を行いました。*JRガゼットに掲載(本テキストP62参照)

以来、小池滋先生曰く「楽しく、焦らず、末永く」を合言葉にゆるりとしたネットワーク活動を行って参りました。現在、正会員57、賛助会員6、友の会員27を数えますが、新たな展開の時期が訪れていると思います。

今年の総会、見学会は正会員の一般社団法人南部縦貫レールバス愛好会がご担当です。長年、地域に根差ざした活動を通じ、レールバス等の歴史的車両を動態保存されてこられた実績は光り輝いております。その根底にあるのが地元七戸町の皆さまや七戸町役場との信頼関係です。かつてのよそ者は、今や七戸町の活性化を目指すための信頼できるパートナーとなったのです。この結果、鉄道遺産を生かした七戸町らしい観光づくりが開花したと言えるでしょう。ご参加の皆さま、じっくりと同会の活動をご体感ください。そして大きなエールを送ってください。

最後に、開催にあたり格別のご高配を賜りました青森県や七戸町の皆さまに心より、お礼申し上げます。

令和7年10月吉日
日本鉄道保存協会代表幹事団体
公益社団法人横浜歴史資産調査会
事務局長 米山 淳一